こんな症状はありませんか?

  • 膝の曲げ伸ばしが痛い、引っかかる
  • 膝を完全に伸ばせない
  • 膝に力が入らない時がある
  • 膝を曲げ伸ばしするとパキッと音が

状態

半月板とは膝関節の動きを支え、クッションの役割をしてくれている軟部組織です。膝の関節は大腿骨と脛骨と膝蓋骨で構成され、半月板は大腿骨と脛骨の間にあり、骨同士が直接ぶつからないように存在しています。
半月板損傷はこの半月板が膝をひねったり、膝をついたりした時に傷ついてしまう怪我のことを指します。半月板損傷を起こしてしまうと、膝の曲げ伸ばしや荷重で痛みが出たり、力が入りにくかったり、パキパキと言うクリック音と呼ばれる音が出たりします。

症状

半月板損傷の症状は膝の痛みや関節の違和感、膝関節がスムーズに動かない引っかかる感覚、膝関節が動かせなくなる「ロッキング」、異常音などが挙げられます。また膝に水が溜まることもあります。
半月板損傷は年齢を重ねていくにつれて発症頻度が高くなっていきます。これは膝関節の動きを支えてくれているクッションの役割を果たしてくれているので年々、半月板が摩耗して薄くなっていくためです。

治療

急性期の半月板損傷の場合、腫れが出ていることがあるため、腫れを引かせるためにまずはアイシングや患部の固定を行います。アイシングや、患部を安静に固定しておくことで自然治癒力が発揮され、早期に膝の炎症を抑えて腫れを引かせることができます。
腫れが引いてきて炎症度が下がってきたら、次は膝周りの筋肉の緊張を緩めていきます。半月板損傷などで怪我をしてしまった場合、膝周りの筋肉に負担がかかり、筋肉が硬く緊張しています。固まってしまった筋肉が痛みの原因となることもあるので、マッサージや鍼治療によって筋肉の緊張をほぐしていくよう、治療を施していきます。
痛みが強い期間があると膝を動かす頻度は減っていき、筋肉が萎縮してしまいます。すると膝関節の可動域はどんどん狭くなってしまいます。膝がこわばり、膝の不安定性を感じる方には、膝関節の可動域を広げていくための可動域訓練も合わせて行なっていきます。